
銚子のある村で、傀儡子があやつる
「呪い人形」を見た者は
生きたまま吊るされるという言い伝えがあった。
呪い人形は濡れた長い髪をしていたことから
「濡れ人形」とも呼ばれていた。
その村ではかつて
水死体となって引き上げられたとされているが
濡れ人形との関係やいかに。
列車の合図と共に
濡れ人形の声が銚子沖に響く。
歌ヲ詠ヒ、笛ヲ吹キ、
呪ヒ吊ス・・・


