銚子のとある駅で、
丑三つ時になると子供の霊が車内に現れるという
古びた学校の机や椅子、黒板が車内に現れ、
子供が走り回るといった目撃情報があとを絶たない。
この界隈では、車掌を夢みた
丑雄という少年が
亡くなる事故があった。
彼が通っていた学校は今では廃校となり、地図上からも消えている。
誰がいつ置いたのか現場に観音像が祀られるようになった。
人々は少年が現れる電車を「廃校列車」と呼び、恐れた。
近頃、観音像が壊される事件があり、
それ以来、銚子界隈では不吉な出来事が多発していた。
あるものは船から身を投げ、あるものは猟銃で命を絶った。